SILKYPIX Developer Studio 4.0

ノイズリダクション

ノイズリダクションはISO感度を高めた時や長時間露光をした際に出る赤や緑の色のノイズやザラザラ感を抑制する機能です。
高ISO感度を使えることで、被写体ブレをしてしまい、今まで撮影できなかったものや、三脚を使用する事のできない場所での夜間撮影など撮影自体の幅を広げることが可能となります。
一般的なノイズリダクションの副作用として写真がぼやけて来るというような事がありますが、SILKYPIXではノイズリダクションの効果と解像度を高いレベルで両立させています。

ノイズの種類

ノイズリダクションの機能をご紹介する前にノイズの種類を大まかに説明させていただきます。


低周波ノイズ ( 色ノイズ・偽色[ぎしょく] )

高いISO感度で撮影された場合や長時間露光時などに赤や緑のピクセルの粒子が見られる場合があります。
これを低周波ノイズと呼び、赤や緑の粒子を偽色と呼びます。
低周波ノイズ(色ノイズ・偽色)

輝度ノイズ

低周波ノイズを抑制した後などにザラザラ感が残る場合があります。
これは輝度ノイズと呼ばれているものです。
輝度ノイズ(クロマノイズ)

高周波偽色

細かい構造でコントラストの高い部分の輪郭などに色づきが出る場合があります。
この色づきは高周波偽色と呼ばれ、低感度でも発生します。

SILKYPIXではこれらのノイズを清潔に抑制することができます。

高周波偽色

色ノイズを抑えることで高感度撮影の幅が広がります。

色ノイズを抑えることで高感度撮影の幅が広がります。 高感度撮影時の色ノイズを抑える事で、動きのある暗い所での撮影の幅も広がります。
SILKYPIXの偽色抑制はノイズ抑制後に写真がぼやけてしまう解像度の低下を抑え込んで色ノイズを除去する事ができます。ノイズの量を画面で見ながら、その写真に最適なノイズ処理を行う事ができるのもRAW現像ならではです。
そうする事でより良い写真に仕上がる可能性があります。

高精細な写真を引き伸ばした時に気になる高周波偽色も抑制

高精細な写真を引き伸ばした時に気になる高周波偽色も抑制 ネイチャーフォトや風景写真など広角レンズを使って絞り込んだ写真などでは、遠くまでピントが来ている高精細な写真を撮影される場合もあるかと思います。
水面や雪景色などコントラストが高く、細かい部分では輪郭に色ノイズが発生します。
それがA3以上に大きく引き伸ばしたりしたりすると見えてくる場合がありますがSILKYPIXの偽色抑制では除去する事が可能です。
この作例のように全面雪景色などという状態では低感度であっても画面全体にノイズが乗った感じになってしまいますので抑制し、仕上げてください。

ノイズと解像度の関係

ノイズリダクションの方法には各社様々な方法がありますが、SILKYPIXのノイズリダクションはできるだけ解像度を落とすことなくノイズを除去することを目指しています。
例はデジタルカメラのノイズリダクションとSILKYPIXを比較したものとなります。
SILKYPIXでは細い線までしっかりと捕らえているのに対して、デジタルカメラでは途中からグレーになってしまい、細部のディテールがぼやけてしまっています。
ノイズと解像度の関係