SILKYPIX Developer Studio 4.0

シャープ

シャープでは輪郭の強さを調節することができます。
デジタルカメラにはモアレや偽色(色ノイズ)を緩和させる為に通常「ローパスフィルター」というフィルターがイメージセンサーの前に付いています。このフィルターでは画像をわずかにぼかすことで輪郭を鈍らせ、前述したモアレや偽色などを抑制しています。ですので通常は「ローパスフィルター」によりぼかした分を画像処理のシャープネス処理によって補う必要があります。但し、シャープネス処理の仕方によっては斜めの線でギザギザが出てしまったり、輪郭付近が縁取られてしまったように色付きが出たりしてしまう場合(擬似輪郭)があります。これがいわゆるCG(コンピュータグラフィック)のようなデジタル臭さを生んでしまうのです。
SILKYPIXのシャープネスは写真向けに開発されたシャープネスロジックを採用しておりますので、そのようなギザギザや擬似輪郭をできるだけ抑えたシャープネスを搭載しております。
シャープネス処理は画像処理の中でも非常に複雑で重い処理となっておりますので、JPEG撮影のようにカメラ内の画像処理回路のような小さな演算装置で処理を行うより、RAW現像でパソコンのような高性能なCPUで処理を行う方が優れた画像処理を採用することができ、高品質なシャープネスを得られるのです。

解像感を高める為の自然なシャープを実現

解像感を高める為の自然なシャープを実現 細やかな構造を持つ被写体などではその再現がとても重要な場合があります。
例えば野鳥や動物などの毛並み、ファッションポートレートでは衣類の布などはとても繊細な被写体で、レンズの解像度など機材へのこだわりが大きい方もいらっしゃるのではないかと思います。
しかしレンズの解像度を活かすも殺すもこのシャープネスの処理方法次第で大きく変わってきます。
SILKYPIXでは初期設定で多くの被写体で平均的に効果の高いシャープネス設定となっていますが、シーンに応じて最適なシャープネスを設定することもできます。

不自然な輪郭部分の縁取りを解消

不自然な輪郭部分の縁取りを解消 デジタルカメラで色と色の境界線の分離がとても難しく、処理の仕方によってはこの輪郭が目立つことがあります。
SILKYPIXではシャープネスを強めた時に見られる不自然な輪郭を抑え込む事ができます。
その為、強くシャープネスを適用した場合でも自然な感じで仕上げることができるのです。
この輪郭は大きく引き伸ばした時には特に目立ちますので、違いがはっきり分かることがあります