SILKYPIX Developer Studio 4.0

調子

調子では明暗のメリハリを強くしたり弱くしたり調節することができます。
逆光撮影などで強烈にハレーションが入り、薄くなってしまった写真のメリハリを強めたり、強い日差しの下で撮影し、影が強く出すぎてしまった場合に影を柔らかくしたりすることができます。
スタジオ撮影など補助光が使用できる環境などではそれによりメリハリをコントロールできますが、風景写真やスナップなどストロボやレフ板の届かない被写体の場合でも RAW現像時に調子の調節を行う事ができます。また、動物や乗り物など、状況によっては光線の向きを選べない時にも効果的です。

ハレーションで薄くなってしまった写真にメリハリをつける

ハレーションで薄くなってしまった写真にメリハリをつける 日当たりの良い場所でサギが一休みしていました。のんびりした光景ですね。
実際撮影してみると横から強烈な光が差し込み写真の濃度が薄くなったようになってしまいました。このようなメリハリの 無い状態を状態を「低コントラスト」と呼ぶ場合もあります。
調子ではこのコントラストを調節し引き締まった写真に仕上げる事ができます。
この例のように光の向きを選べない場合でも調子の調節により、適切なコントラストの写真に仕上げる事ができます。そうすることで撮影できるシーンの幅も広がるのです。

柔らかな優しい光を表現する

柔らかな優しい光を表現する 雪がやんだ束の間の優しい日差しの中を列車が走っていきます。とてものどかな光景ですね。
雲の切れ間から降り注ぐ光を入れて撮影したのですが少し硬い写真になってしまいました。
この硬いという状態を「高コントラスト」と呼ぶこともあります。
ここではメリハリを弱くして柔らかく優しい写真に仕上げました。先にご紹介した露出と同じようにこのような調子の調整を行っても画質劣化が起こりません。
RAW現像ではあなたが見たり感じたものと実際デジタルカメラが写した写真の差を埋めて行く作業ができます。
撮影した方にしか表現できない皆様の感性を最大限写真に盛り込んでいけるのもRAW現像の特徴です。

メリハリをつけると色の濃さも変わります

メリハリをつけると色の濃さも変わります コントラストは白から黒へのコントラストだけではなく、色のコントラストに対しても効果的です。
コントラストが低い時には全体的に淡い感じの色になります。逆にコントラストが高い時にはこってりとした色再現になります。この辺はどのように被写体を表現したいかで方針を決めていただくと良いでしょう。