ホワイトバランスの改良
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SILKYPIX AWB(オートホワイトバランス)の評価精度が向上しました。
新設計のAWBは、カメラのAWBが苦手とされている撮影シーンにおいても、高精度に色カブリを自動調整し、適切な色再現を与えてくれます。 通常のAWBとは動作原理が異なるため、特に以下の撮影状況では高い効果を発揮します。
作例1:白っぽい被写体の場合
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桜の花は淡いピンク色をしています。カメラのAWBはこのピンクをマゼンタかぶりと判断して 白く見せてしまうことがあります。そのため、ホワイトバランスが青くずれてしまっています。
SILKYPIXのAWB(絶対)は被写体の色に依存する事無、く光源の色を検出することができます。これにより、正確なAWBを実現しています。 作例2:画面内の緑範囲が多い場合
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画面の背景に緑が多い場合これを緑かぶりと判断し、色偏差がずれて(マゼンタ側へ)しまうことがあります。SILKYPIX AWBはこのような場面でも適切なホワイトバランスを得ることができます。
作例3:曇り時撮影の場合
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曇りの日の風景撮影で青く濁りがちなシーンでも、適切なホワイトバランスにより発色も良くなります。
(暗く沈んだ雰囲気を強調したい場合にはカメラAWBでも良いかもしれません。) 作例4:水面に緑が写りこんでいる場合
![]() 本来薄い緑色をした水面を緑かぶりと判断し、グレーに近づけようとしてしまった例です。
その結果、水面は茶色っぽく、また主被写体である野鳥はマゼンタ(ピンク)っぽく再現されてしまいました。 SILKYPIX AWBは水面の色に惑わされる事無く、正しいホワイトバランスで再現しています。 作例5:日陰撮影の場合
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日陰で撮影した場合、青っぽくなってしまい顔色の冴えない写真になることがあります。SILKYPIX AWBは健康的な肌色に表現することができます。
作例6:画面に無彩色部分がない場合
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一般的にAWB評価が難しいとされている画面内に無彩色部分が存在しない被写体でも、高精度に色カブリを除去することが可能です。
ホワイトバランスのプリセットにオートAWBのテイストを追加しました。
従来のSILKYPIXAWBを光源色による色カブリをできるだけで解消する「Auto(絶対)」として、新しいプリセットとして光源色の雰囲気を知覚的に再現する「Auto(自然)」を搭載しました。光源色による色カブリを完全に補正せずに、色調を残したい場合に効果的です。 作例1:電球色光源下での撮影例
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上の写真は電球光下で撮影されたものを「Auto(絶対)」と「Auto(自然)」でそれぞれ現像したものです。
「Auto(絶対)」が電球の色味を完全に補正するのに対して、「Auto(自然)」は光源の色調を知覚的に残すAWBとなっています。 被写体本来の色を重視するのか、またはその場の雰囲気を重視するのかでこの2つから使い分けていただくと良いでしょう。
ミックス光補正を搭載しました。
画面内に2つ以上の異なる光源色がある場合、それらを自動で判別し処理を行います。 ミックス光補正とは
※ミックス光とは、画面内に2つ以上の異なる光源色がある場合の写真を指します。
例として、
-『日中シンクロなど、太陽下でのストロボ撮影(太陽光とストロボのミックス光)』
等が該当します。-『建物内観撮影(窓からの外光と室内灯のミックス光)』 「ミックス光補正」は色温度や色偏差の調整を行った場合に、一方の光源色が不自然になるのを緩和する機能です。 作例1:電球色蛍光灯と外光のミックス光下での撮影
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上の写真は電球蛍光灯下の撮影ですが、奥(画面上部)から外光が入りそれぞれ色温度の異なる色カブリおこしています。ミックス光補正で調整することで、それぞれの光源に異なる調整を行い、ミックス光による違和感を緩和することが可能です。
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