色再現技術

デジタル画像の正確な色再現技術

正確な色再現

被写体と撮影した画像の色が異なる問題を解決

撮影した画像と被写体を比べると微妙に色が違う事がありませんか。
デジタルカメラの設定(露出やホワイトバランスなど)や照明の環境、モニターやプリンターのプロファイル設定など、いわゆる「カラーマネージメント設定」を正確に行っている場合でも、被写体の色と撮影された画像で以下のように色が異なる場合があります。

  1. 同じ被写体を異なる複数のカメラで撮影したが、全て微妙に色が違う。
  2. 画像と被写体の色は概ね合っているが、特定色だけ異なる。

最近のデジタルカメラは精巧に作られているため、一見気づかないかもしれませんが、画像を入念に見てみるとこのような現象に出会うことがあります。

これらの理由は、カメラの特性によるものです。もちろん著しく色味がおかしいという事はありませんが、各カメラメーカーの色再現に対する考え方や、撮像素子や画像処理回路などのデバイスの特性などによって違いが生じてしまいます。
また、デジタルカメラが主に民生向けに製造され「見映えの良さ」を優先し特定の色やコントラストが誇張された色再現を行っているからというのも理由の一つです。
しかし、産業/医療/研究用途など一部の分野では、この「デジタルカメラの違いによる色のバラツキ」は正確な画像評価を行う上で妨げになります。

忠実な色再現を目指して開発された当社のカラーマッチング技術では、上述したような現象を解消し、異なるデジタルカメラで撮影された画像であっても被写体の色を正確(忠実)に再現し色味を統一することができます。 本技術を応用して、既存のシステムやハードウェアに組み込むことで、実物が手元に存在しなくても画像から正確で安定した色評価を行うことができ、さまざまな分野で活用していただくことができます。


撮影した画像(見た目と色が違う)

補正画像(見た目の色を忠実に再現)

カラーマッチングプロセス

色再現性のバラつきを補正し、被写体本来の色を正確に再現

当社の色再現技術では、色情報が管理されているカラーチャートの各色(各パッチ)を独自のカラーマッチング技術で利用し、本来の色で表現するために補正量を算出することで、被写体の正確な色再現を実現します。カラーチャートを撮影した画像は、カラーチャートが持っている各色をリファレンスにすることで、各色がどのようにズレているのかが分かります。そのズレが分かれば本来の正しい色で再現することが可能になります。

はじめにカラーチャートを、実際の被写体と一緒に撮影するか、もしくは被写体を撮影するのと同じ撮影環境下でカラーチャートを撮影しておき、そこから得られた補正値を正確に色再現したい画像に反映させることで全体のカラーバランスやコントラストが整った正確な色再現が可能となります。

異なるデジタルカメラで撮影した場合、撮影したままの画像(JPEG)は色の再現性に違いがありますが、本技術を使用すると、各色のバラツキを補正し、標準的な光源下で撮影した場合の色再現が可能となります。

撮影したままの画像(JPEG)とカラーマッチング補正画像

ご提案例

デジタルカメラ全般、スマートフォン、アクションカメラ、ウェアラブルカメラ、ドライブレコーダー、監視カメラ、ドローンなどに最適です。
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