SILKYPIX®SOFTWARE MANUAL
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8.ファイル操作

    本ソフトウェアでは、サムネイル表示モードで表示しているコマを削除、コピー、移動する操作をサポートしています。

    8.1 削除の手順

      コマを削除には、削除予約したコマと選択したコマを削除する2つの方法があります。

      8.1.1 削除予約コマの削除

      8.1.2 選択コマの削除

        削除したいコマのサムネイルを選択した後で、[ファイル(F)]-[選択コマの削除]を実行するか Delete キーを押すことで、選択コマがゴミ箱へ移されます。

        この2つの操作で、コマはゴミ箱へ移されます。つまり、コマは完全に消去されず、後でゴミ箱から元に戻すことができます。もし、完全に削除したい場合は、SHIFTキーを押しながらメニューやショートカットキーを実行してください。

    8.2 コピー・移動の手順

    8.3 削除、コピー、移動の操作対象となるファイルについて

      本ソフトウェアでは、ほとんどのデジタルカメラが採用している DCF 規格との互換性のために、ベース名が同一の複数のファイルを同一のコマとして扱います。
      例えば、IMAG0001.CRW と IMAG0001.JPG と IMAG0001.THM と IMAG0001.SPD が同じフォルダに存在する場合には、このコマを操作する際に、この4つのファイルをセットで扱います。
      つまり、IMAG0001 のコマを削除する場合には、この4つのファイルが削除され、コピーや移動の場合にも4つをセットで移動、コピーします。
      DCF 規格では、このようにベース名が同一のファイルをセットで扱うように規定されているためです。
      この規格に準拠しているカメラは、記録メディアに、例えば、以下のようにファイルを作ります。
      IMAG0002.RAW ... RAW ファイル
      IMAG0002.JPG ... RAW と同時記録された JPG ファイル
      IMAG0002.THM ... サムネイルファイル
      IMAG0002.WAV ... そのコマに関連づけられた音声ファイル
      本ソフトウェアでは、現像パラメータを、
      IMAG0002.SPD
      というファイル名で書き込みます。
      このようにしておくと、他の DCF 規格準拠ユーティリティでコマをコピー、移動、削除した場合でも、そのコマに関する複数の情報をセットで扱えて便利です。

    8.4 CD/DVD へパラメータやサムネイルを一緒に保存する場合

      本ソフトウエアは、RAW データのあるフォルダに、現像パラメータファイルや付帯情報ファイル、そしてサムネイルファイルを作成しています。(*1)
      CD/DVD へ書き込む際に、これらのファイルも同時に書き込んでおけば、設定した現像パラメータや、サムネイルファイルを保存しておくことができます。

      サムネイルファイルを保存しておくと、CD/DVD を本ソフトウエアで直接閲覧した場合に高速にサムネイルが表示されるようになります。
      現像パラメータファイルは、RAW データと同じフォルダに同じベース名で、*.spd という拡張子で作成されます。
      また、サムネイルファイルは、RAW データと同じフォルダに同じベース名で、*.spi という拡張子で作成されます。
      その他に、.spt, .spj というファイルを作成することもあります(詳しくは、→[13.3 本ソフトウェアが自動的に作成するファイルについて] をご覧下さい)

      CD/DVD に書き込む際には、これらのファイル .spd, .spi, .spt, .spj も同時に書き込んでください。

      また、サムネイルファイルは、サムネイルモードでサムネイルを閲覧中にバックグラウンド処理で自動的に作成していますが、閲覧したコマしか作成されていない場合があります。あるフォルダのサムネイルファイルをすべて作成させるには、以下の手順で行うことができます。

      (1)機能設定の「現像パラメータ・回転情報などを保存」がチェックされているかを確認します。チェックされていない場合には、チェックしてください。

      (2)サムネイルファイルを作成させたいフォルダを開き、メニュの「オプション(O)」−「オプション機能(O)」−「全処理対象画像のサムネイル作成」を実行してください。

      *1 ... この機能を禁止することもできます。詳しくは、機能設定の「9.3.5 現像パラメータ・回転情報などを保存」をご覧ください。

    8.5 リネーム/一括リネーム
      画像のファイル名を変更する機能で次の2つの方法があります。
        ・リネーム
          サムネイル表示で1枚の画像を選択している場合に使用できます。
        ・一括リネーム
          サムネイル表示で複数枚の画像を選択している場合に使用できます。
      ファイル名を変更する際、リネーム/一括リネーム共に次のような規則でファイル名の変更を行います。
      変更できるファイル名はベース名(拡張子を含まない部分)のみで、拡張子は変更できません。
      同一フォルダに存在する同一ベース名で拡張子のみが違うファイルは一緒にリネームされます。



      【リネームの使用方法】
      サムネイル表示で1つのコマが選択されている場合に、右クリックでコンテキストメニューを表示して、「名前の変更(M)」を選択するとリネーム用のコントロールが表示されます。

      このコントロールに変更したいベース名を入力することでファイル名を変更できます。

      【一括リネームの使用方法】
      サムネイル表示で画像が選択されている状態で、メニューの「ファイル(F)」−「選択コマの一括リネーム」を選択するか、

      もしくは右クリックでコンテキストメニュを表示して「選択コマの一括リネーム」を選択すると、[一括リネームのダイアログ]が表示されます。このダイアログに変更したいベース名を入力することでフォルダ内の同じベース名を持つファイルを一括で変更できます。

      【一括リネームのダイアログの使用方法】
      (1) 命名規則の設定:
        ベース名は[領域A][領域B][領域C]の3つ部分に分けて指定します。
          [領域A]:任意の文字列を指定します。
          [領域B]:用意された文字列から選択して指名します。
          [領域C]:連番の桁数と最初の数字を指定します。
      (2) 並び順:
        選択されたコマの並び順を、ファイル名順か日付順に指定します。また、選択されたコマの一覧表示で、「リネーム前」をクリックすると昇順と降順の反転が行えます。
      (3) 同一ファイル名の処理:
        リネーム後のファイル名が既に存在する場合にファイル名を自動的に拡張するか、毎回確認のダイアログを表示するか選択します。
      (4) 拡張子の活字ケース:
        拡張子の大文字、小文字の指定です。現状から変更しないか、もしくは大文字、小文字に変換するかを指定します。


      「複数ファイルの一括リネーム」ダイアログ


    8.6 印刷
      プレビューモードで編集している画像、またはサムネイルモードで選択している画像を印刷します。
      1枚の用紙に1枚の画像を印刷します。
      メニューから [ファイル] - [印刷]を選択してください。印刷ダイアログが表示されます。



      8.6.1 印刷範囲の設定

        8.6.1.1 印刷領域の設定
          印刷領域を設定します。画像は印刷領域内に印刷されます。

          ・左上端からのオフセット
            印刷する左上端からのオフセットをmm単位で指定してください。
          印刷領域の大きさ
            印刷領域の大きさをmm単位で指定してください。
            画像は、印刷領域にFittingして印刷します。
          ・[印刷可能領域全体]ボタン
          ・[センタリング]ボタン
            印刷領域を印刷可能領域内にセンタリングします。

        8.6.1.2 画像の配置設定
          画像の印刷領域内への配置方法を設定します。

          ・「余白が少なくなるように自動回転する」
            余白が少なくなるように、自動で画像を回転して配置します。
          ・「余白がでないようにトリミングする」
            チェックしていない場合、画像を印刷可能領域に内接Fittingして配置します。
            チェックした場合、余白がでないように、印刷可能領域に外接Fittingして配置します。

      8.6.2 印刷品質

        印刷解像度
          印刷解像度を指定してください。
          ここで指定された印刷解像度でプリンタへデータを送ります。その際、内部で自動的に拡縮が行われます。適切な印刷解像度の設定は、プリンタによって異なります。プリンタのマニュアルをご参照ください。
        カラースペース
          印刷するカラースペースとしてsRGBかadobeRGBを選択できます。
          通常は、sRGB を選択します。 adobeRGB を選択する場合には、プリンタドライバで adobeRGB からのカラーマッチングが行えるように設定する必要があります。設定方法については、プリンタのマニュアルをご参照ください。

      8.6.3 印刷の実行

        ・プリンタの設定
          [プリンタ設定]ボタンを押すと、OS標準の「プリンタの設定」ダイアログが表示されます。
          プリンタの各設定を行ってください。
        印刷部数の設定
          印刷部数を設定してください。
        印刷の実行
          [印刷開始]ボタンを押してください。現在の設定で印刷します。
        印刷の取消
          [キャンセル]ボタンをクリックするとダイアログを閉じます。

      8.6.4 複数画像の印刷イメージの確認
        サムネイルモードで複数のコマを選択している場合、複数画像を印刷できます。
        複数画像の場合、[ページ]ボタンでページを切り替えて、プレビューで印刷イメージを確認できます。




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